このページではマメルリハインコのベーシックな色変わりを中心にご紹介します。国内店頭では比較的マイナーなものにも文章だけですが触れてみました。ですが、日本での個体数が少ないものに関しましては、ぜひ海外禽舎のサイトも参考になさってください。
緑色の野生型です。雄は青のアイライン、紺色の風切り羽根、紺色の腰筒です。
雌は全身緑色です。
いちばんシンプルながら美しい色変わりです。黄色が抜けて全身が青色になります。
別名アメリカンダイリュート。ダイリュート(色をうすくする)働きでノーマルから青色が抜け、レモンイエローがかった色調になります。黒目。雄は紺色のマークがありますが、グリーンやブルーより淡いです。幼鳥ではその傾向が強くなります。雌は黄色一色、個体によりますが尾筒が黄緑色になります。
ダイリュート&ブルーで体色が抜け、ごく淡い薄氷色になります。黒目。
雄は紺色のマークがありますが、イエローよりさらに淡いです。幼鳥では淡いラベンダー色の発色です。雌は薄氷色一色、個体によりますが尾筒が水色になります。
ファロー(色をうすくする)働きで淡い緑色になります。赤目~濃赤色の瞳。
雄には紺のマークがあります。
ファロー&ブルーでパウダーブルーの色合いになります。赤目。
雄には紺のマークがあります。
イノ因子(体色を抜く)の働きで青味が完全に抜け、鮮やかな黄色になります。赤目。
雄のブルーのマーク部分も色が抜けているため、風切りやアイシャドウが白くなります。
雌は全身黄色。
イノ&ブルーで体色が完全に抜け、純白色になります。赤目。
ばっと見た感じ、雌雄の区別がつかないカラーです。
雄のマーク部分、自然光の下やブラックライトの下で蛍光を帯びた青味に見えます。が、この見分けはよほどの熟練者でないと難しいようです。私もできません。(誰でもわかる位なら、ショップにブラックライト常備されると思うの…)
DNA鑑定が確実です。
別名グリーンパステル。パステル(色を薄くする)の働きで黄色系の体色となります。
雄は黄緑色にちかい黄色、雌はレモンイエロー。特に雌はアメリカンイエローに似ているので要注意。風切り羽根に淡いグレーが乗ります。
翼にスパングルが乗り、グレーが強めに出るタイプと、比較的綺麗に地色が出るタイプ(うまく説明できないんだけど)があり、どちらもパステルのくくりで一緒に扱われています。
兄弟でも色やスパングルのでかたにはばらつきが見られます。
パステル(色を薄くする)&ブルーで、水色系の体色となります。
マーク部分はラベンダー色~淡い紺。雌の腰も濃い目に発色します。
一部の羽根の色が抜け、抜けた部分は鮮やかな黄色になります。
パイド(斑)の出方にはかなり個体差があります。
雄のほうが比較的よく抜けたパイドになりやすいようです。
また、パイド部分以外の体色が全体的に淡くなる場合があります。
ドミナント(優性)パイド
レセッシブ(劣性)パイド の2つの種類がありますが、外見判断ができないために販売店では区別なく扱われています。(ですので、まれに販売店で見かけるパイドスプリットの表記は因子を完全に保証するものではありません)
パイド&ブルーで、パイド部分が白く抜けます。
パイドの出方にはかなり個体差があります。色抜けした羽根がなくても、パイド因子を持っている鳥は羽根の色が淡くなりやすく、幼鳥の時から爪が白いです。
ダーク因子は「不完全優性遺伝」という遺伝子の運ばれ方をします。
ノーマルにダーク因子が1個乗ると(シングルファクター)、この色になります。落ち着いた深緑です。
ノーマルにダーク因子2個乗ると(ダブルファクター)この色になります。
実物みたことありませんが、写真で見る限り艶がある金茶色っぽいです
ブルーにダーク因子が1個乗るとこの色になります。
通常ブルーのトルコ石色っぽい感じが消え、雄の頭はぐんじょう色の色鉛筆のような色に。雌は茄子紺にちかくなります
ブルーにダーク因子が2個乗るとこの色になります。
まさにモーブ。黒灰色っぽい鳥になります。
常染色体上の潜性遺伝です。黄緑色で、ファローに近いベージュがかった発色になります。瞳は暗赤色。
性染色体に乗った伴性遺伝です。潜性遺伝のシナモンと同じ発色、黄緑色で、ファローに近いベージュがかった羽根。瞳は暗赤色。
グレー因子は不完全優性遺伝をします。緑色の上にグレーがかかり、落ち着いた暗緑色の羽根になります。黒目。グレーはダーク因子と別物です。
青色にグレーがかかったもの、くすんだ青系の色調をベースにしますが、よりグレー味の強いものが選別されて、まさにグレーという鳥が作出されているようです。
遺伝的にブルーが不完全に発現し、緑と青が同じ身体に現れます。多くが緑の頭、青のボディとなります。黒目
不完全優性遺伝をします。2002年オランダうまれの比較的新しい色変わりです。ユーメラニンに働きかけ、シングルファクターではさほど変化がないものの、ダブルファクターでは有意な差異を示します。正直、写真見てもさっぱりさっぱり。またわかることがあったら書き足します。
いくつかの因子を同時に発現させて新しいカラーを作っていくことも可能で、
最近では「ブルーファローパイド」「パステルファロー」「アメリカンホワイトパイド」「ダイリュートターコイズ」
などのような鳥が流通に乗っています。
Forpus c. lucida(Ridgways Parrotlet)
「マメルリハの亜種と最近再確認された」と1999年発刊の本で記述がありましたが、2010年に分類が変更され亜種と認められなくなったと聞いています。ただ、分類は研究の発展で往々にしてかわります。このあたり興味のあるかたは最新の情報を当たってください。
雄は尾筒の青が鮮やか広めに発色、さらに雌にも雄のような紺色が発色するのが大きな特徴です。